東京 自宅療養2万人に迫る
宣言から1か月も効果出ず

東京都に緊急事態宣言が出されてから12日で1か月です。都は対策を強化しましたが、感染確認の7日間平均は5倍余りに急増し、入院患者や重症患者も過去最多を更新するなど、宣言の効果は見られず急拡大が続いています。

先月12日に都に4回目の緊急事態宣言が出されてから、12日で1か月になります。

都は酒を提供する飲食店に休業を要請しているほか、不要不急の外出の自粛を強く呼びかけるなど対策を強化しましたが、感染の抑え込みにはつながらず宣言の効果は見られません。

感染確認の7日間平均は、11日時点でおよそ3983人で、宣言初日の先月12日の5.3倍に急増しています。

これに伴って医療提供体制はひっ迫していて、11日時点で
▽入院患者は過去最多の3667人で、宣言初日の1.9倍、
▽都の基準で集計した重症患者も過去最多の197人で3.6倍になりました。

入院の調整も難航していて、11日時点で自宅療養をしている人は1万9396人と2万人に迫っています。

都の担当者は「爆発的な感染拡大となり、変異ウイルスが猛威をふるっている。入院患者が急増し医療がひっ迫する深刻な事態だ。若年層でも重症化し亡くなる人も出ている。一人一人の協力が不可欠で対策の徹底を改めてお願いしたい」と話しています。