千葉県 緊急事態宣言
政府に要請を決定

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な状況となっている千葉県は、緊急事態宣言を出すよう政府に要請することを正式に決定しました。

千葉県では28日過去最多となる577人の感染確認が発表され東京都に近い県北西部だけでなく県内の広い範囲で感染が拡大しています。

人工呼吸器や酸素投与が必要な入院患者も増え、27日時点の専用病床の使用率は46.1%となっていることなどから千葉県は緊急事態宣言を出すよう政府に要請することを、正式に決めました。

29日、神奈川県と埼玉県と協議したうえで要請を行う方針です。

要請にあたってはワクチンの接種率などに応じて宣言解除の目安を示すよう3県で連携して求めていくほか、千葉県としては感染状況に応じて宣言の対象地域を変更できるよう要望することにしています。

また緊急事態宣言が出された場合には、飲食店の営業時間は午後8時までとし酒類の提供は終日自粛するよう要請する方向で検討しています。

千葉 熊谷知事「危機感と見通し持って対策」

緊急事態宣言を出すよう政府に要請することを正式に決定したことについて千葉県の熊谷知事は「千葉県の感染者は急激に増加しており、周辺の都県をみても危機的な状況に陥っている。神奈川県、埼玉県と3県そろって、緊急事態宣言の発出を要請する必要を感じている」と話しました。

そのうえで、28日感染者の数が過去最多を更新したことについては「今後も増え続けていくと考えているので、特に感想はない。千葉県でも1日1000人以上の感染者が出ることも十分にありえるし、その危機感と見通しを持って対策していきたい。感染者の数に一喜一憂するのではなく重症や中等症の患者の数を中心に傾向を見ていきたい」と述べました。