中国公船の尖閣周辺領海侵入
“無害通航でなく国際法違反”

沖縄県の尖閣諸島周辺の領海に繰り返し侵入している中国海警局などの船舶について、政府は「国際法上認められた無害通航にあたらず、全く受け入れられない」とする答弁書を決定しました。

立憲民主党の屋良朝博衆議院議員は質問主意書で「中国公船による尖閣諸島周辺の接続水域への入域は、国際法上、どのような問題が懸念されるか」とただしました。

これに対し、政府は18日の閣議で答弁書を決定し「中国海警局などに所属する船舶が、尖閣諸島に関する中国独自の主張を繰り返しながら、わが国の領海を航行することは、国際法上認められた無害通航にあたらず、全く受け入れられない」としています。

そのうえで「政府としては、このような航行を防止するために、わが国の接続水域を航行していることが確認された時点において、中国政府に対して申し入れを行っている」としています。

また「尖閣諸島がわが国固有の領土であることは歴史的にも、国際法上も疑いのないところであり、現にわが国はこれを有効に支配している」としています。