SNS中傷 罰則強化の提言
木村花さんの母親に 自民

SNS上でのひぼう中傷への対策を検討している自民党の小委員会は、亡くなったプロレスラーの木村花さんの母親の響子さんを党本部に招き、刑法の侮辱罪の罰則強化を求める政府への提言をまとめたことを伝えました。

SNS上でのひぼう中傷への対策で、自民党の小委員会は16日に、ひぼう中傷に適用される侮辱罪の罰則が軽すぎるとして、速やかに罰則の強化を法制審議会で検討するよう求める提言をまとめました。

提言は、亡くなったプロレスラーの木村花さんの母親の響子さんからも話を聞いたうえでまとめたもので、17日は自民党本部に響子さんを招き、小委員長を務める山下元法務大臣が提言の内容を報告しました。

この中で山下氏は「本当につらい経験を話していただき、大きなあと押しになった。短期間で提言がまとめられたのは響子さんや花さん、そして同じようにひぼう中傷で泣いている人たちの思いがあったからだ」と述べました。

これに対し、響子さんは「暗闇の中をさまよっていたが、光が見えてきた感じで感謝しています。やっと花に報告できるという思いです」と話していました。

小委員会では、来週にも政府に提言を申し入れることにしています。