自民 SNSでのひぼう中傷
侮辱罪の罰則強化検討を提言

SNS上でのひぼう中傷への対策を検討している自民党の小委員会は、16日の会合で、政府に対し、刑法の侮辱罪の罰則強化を法制審議会で、速やかに検討するよう求める提言をまとめました。

SNS上でのひぼう中傷への対策をめぐって、自民党の小委員会は、亡くなったプロレスラーの木村花さんの母親の響子さんから話を聞くなどして検討を続け、16日の会合で政府に対する提言をまとめました。

提言では、ひぼう中傷に適用される侮辱罪について、1000円以上1万円未満の科料などとなっている罰則が、軽すぎるとして、速やかに罰則の強化を法制審議会で検討するよう求めています。

また、ひぼうや中傷の投稿をした人物を速やかに特定できるよう、新たな裁判手続きを創設するため、ことし4月に成立した「改正プロバイダ責任制限法」を着実に施行し、情報開示を進めるべきだとしています。

小委員長を務める山下元法務大臣は「ネットは現代社会にとって極めて重要なツールだが、その影の部分で大変な人権侵害が起きて、命を絶つ人もいる。政治が解決法をしっかり示していかなければならない」と述べました。