ミャンマーのクーデター非難
民主的体制回復求める決議

参議院は11日の本会議で、ミャンマーでのクーデターを非難し、民主的な政治体制の早期回復などを求める決議を全会一致で可決しました。

ミャンマー情勢をめぐって、自民党や立憲民主党など超党派の議員らが、参議院に決議案を提出しました。

この中では、ことし2月に発生したクーデターについて「民主化への努力と期待を踏みにじるもので、軍による現体制の正当性は全く認められない」と指摘し、軍や警察による民間人への暴力が継続し、多数の死傷者などが出ている状況を強く非難しています。そのうえで、軍の指導部に対し民間人への残虐行為の即時停止や、拘束されたアウン・サン・スー・チー氏らの即時解放などを強く求めるとしています。

また、日本政府に対しあらゆる外交資源を駆使し、民主的な政治体制の早期回復の実現に全力を尽くすとともに、避難民などへの緊急支援や、軍への武器輸出の禁止に向けて取り組むよう要請しています。

決議は、11日の参議院本会議で全会一致で可決されました。

ミャンマー情勢をめぐっては、衆議院でも同様の決議が行われています。