脱炭素の技術開発基金 水素
分野で支援対象の公募始まる

脱炭素社会の実現に向けた技術開発を支援する総額2兆円の国の基金で、支援対象の公募が始まりました。公募の第一弾となったのは次世代のエネルギーとして期待される水素分野で、早ければ8月中にも支援対象が決まる見通しです。

脱炭素社会に向けて国は革新的な技術開発に取り組む企業を支援するため、総額2兆円の基金を設けていて、合わせて18の分野で支援対象となる企業を公募する方針です。

このうち第一弾として、次世代のエネルギーとして期待される水素分野で、18日から公募が始まりました。

研究開発のテーマは液化水素を運ぶ運搬船のタンクの大型化や、水素を燃料にした火力発電のタービンに必要な燃焼器の開発、それに水を電気分解して水素を作り出す装置の開発などで、総額で最大3700億円が支援されます。

公募の期間は7月1日までで、早ければ8月中旬にも支援対象の企業が決まる見通しです。

経済産業省は洋上風力発電や次世代型太陽電池などの分野でも順次、公募を行うことにしています。