馬毛島沖ボーリング調査
期間を1年延長へ 防衛省

在日アメリカ軍の訓練などに使う自衛隊基地の建設が計画されている鹿児島県の馬毛島沖のボーリング調査について、防衛省は、悪天候などで調査が困難だとして、今月末までとした調査期間を見直し、1年間延長する方針を固めました。

防衛省は、在日アメリカ軍の空母艦載機の離着陸訓練の移転先などとして、馬毛島に自衛隊基地を建設する計画で、周辺海域で地盤のボーリング調査を行っています。

当初、今月末までに37か所で調査を完了させる予定でしたが、悪天候などのため作業が進まず、これまでに完了したのは11か所にとどまっているということです。

関係者によりますと、防衛省は当初の計画を見直して、調査期間を1年間延長し、来年5月末までに完了させる方針を固めたということです。

馬毛島の周辺海域では、来月から8月中旬までアワビの仲間「トコブシ」の漁期で、この間はボーリング調査は行わず、防衛省は改めて鹿児島県への許可申請を行ったうえで、調査を再開する方針です。