岐阜県教委 県立高校の
部活動数 2割削減案

岐阜県教育委員会は、働き方改革で教員の負担を減らすため、県立高校の部活動を統廃合し、令和5年度までに部活動の数を現在から2割削減する計画案をまとめたことがわかりました。

部活動の指導が教員の長時間勤務の一因になっていると指摘される中、岐阜県教育委員会は負担軽減のために部活動をスリム化する必要があるとして、全日制の県立高校61校すべてを対象に調査を進めてきました。

その結果、今年度から再来年度までに部員数の少ない部活動などを段階的に統廃合し、部活動の数を現在の1363から19%に当たる259減らし、1104にする計画案をまとめたことがわかりました。

内訳を見ますと、
▽「運動系」では、758が14%減って651になるほか、
▽「文化系」では、605が25%減って453になるということです。

各高校からは「県教育委員会が進めることで、学校ごとの不公平感なく、統廃合を進められる」など、統廃合を受け入れる意見が出ている一方、「生徒や保護者の理解を得られない」、「部活動を減らしても長時間勤務が減るとは考えにくい」などの否定的な意見も寄せられているということです。

県教育委員会は、各高校と意見を交わしながら統廃合を進めていく方針で、県教育委員会教育管理課の山田育康課長は「部活動の数をスリム化して、複数の教員で指導に当たる体制を整え、特定の教員への負担が集中しないようにしたい。生徒や保護者の声も聞いて計画を具体化させたい」と話しています。