「超過死亡」著しい増加
みられず 厚労省研究班

新型コロナウイルスに関連する死亡者が見逃されていないかを調べるため、厚生労働省の研究班が去年9月までの全国の死亡者数の推移を統計学的に分析した結果、死亡者が著しく増えるなどの影響はみられなかったと発表しました。

この分析は東京大学や国立感染症研究所などで作る厚生労働省の研究班が進めているものです。

感染症の流行では実際に報告される死亡者以外に間接的な影響によってほかの病気で亡くなるケースもあります。

研究班ではこうした見逃された可能性のある死亡者がいないかを調べるため過去のデータから統計学的に推計される死亡者数を実際の死亡者数がどれだけ上回ったかを調べる「超過死亡」という手法で分析を行いました。

その結果、去年9月までの9か月間で新型コロナウイルス以外のすべての死因による超過死亡は1094人から9243人で、おととしの同じ時期の超過死亡、2054人から2万1982人と比べて著しい増加はみられませんでした。

また、主な死因別に分析しても例年と大きな違いはみられず、呼吸器系の病気などでは例年よりも死亡者が少ない傾向だったということです。

分析を行った東京大学の橋爪真弘教授は「現時点の分析では新型コロナウイルスが死亡者数の変動に大きな影響を与えたとは考えられない。今後、さらに詳細に分析を進めていきたい」と話しています。