茂木外相来月下旬にも訪米へ
日米韓外相会談を調整

茂木外務大臣は、来月下旬にもアメリカを訪問し、日米韓3か国の外相会談を行う方向で調整に入りました。
中国への対応が主な議題になるとみられ、3か国が一致して中国に対じする強い姿勢を打ち出せるかが焦点となりそうです。
再来月上旬にイギリスでG7=主要7か国の外相会合が行われるのに先立ち、茂木外務大臣は来月下旬にもアメリカ・ワシントンを訪問し、ブリンケン国務長官、韓国のチョン・ウィヨン外相と3か国の外相会談を行う方向で調整に入りました。
3か国の外相による会談が実現すれば、バイデン政権の発足後、初めてです。
会談では、中国への対応が主な議題になるとみられますが、日本政府内には北朝鮮との関係改善を最優先課題とする韓国が、北朝鮮の後ろ盾である中国を刺激することは避けたいと慎重な姿勢を示しかねないという指摘が出ていて、3か国が一致して中国に対じする強い姿勢を打ち出せるかが焦点となりそうです。
一方、慰安婦問題などをめぐって冷え込んでいる日韓の間では、先月、チョン外相が就任して以降、電話会談も含めて外相会談は一度も行われていません。
来月21日に元慰安婦と遺族が日本政府に損害賠償を求めている裁判の判決も予定されるなか、会談が行えるかどうかも焦点となります。