神戸市「孤独」担当局長
ポスト新設

コロナ禍で孤独や孤立の問題が深刻化する中、神戸市は新年度、「孤独」を担当する局長ポストを新設し、SNSを活用した若者の居場所作りや生活困窮世帯の支援などを検討することになりました。

新型コロナウイルスの影響が長引く中、人との関わりが減るなどして孤立したり孤独に陥ったりする若者や、1人親家庭などの増加が懸念されています。

こうした中、神戸市は新年度、孤独や孤立の問題に取り組む「子ども未来担当局長」を新設する方針を固めました。

初代の担当局長には内閣府で少子高齢化社会の研究や分析などを担当し、ひきこもりの若者の支援や子どもの貧困問題への対応にも携わってきた女性の企画官を起用する方針です。

神戸市は26年前の阪神・淡路大震災のあと、家族を亡くしたり自宅を失ったりした人たちの孤独や孤立の問題に直面した経験から、見守りや居場所づくりの活動を続けています。

神戸市は局長をトップとするプロジェクトチームを設置し、実態調査や原因の分析のほか、SNSを活用した若者の居場所づくりや、経済的な理由で生活に困っている世帯の支援など、具体的な対策を検討することにしています。

神戸市は「若者の支援を所管する内閣府での経験をとり入れ、部局を超えて孤独の問題解決を進めたい」としています。