京都府と国 無作為に
PCR検査キット配布

新型コロナウイルスの感染の再拡大を早期に把握するため、京都府と国は症状がない人たちに無作為にPCR検査のキットを配って協力を求めるモニタリング検査を始めました。

この検査は緊急事態宣言が解除された地域で、感染の再拡大を早期に把握するために行われるもので、京都府内では5日から始まりました。

駅前などにブースを設けて、症状がない人に広く協力を求めることにしていて、5日は京都市内でデモンストレーションの様子が公開されました。

協力が得られた人には自宅などでPCR検査キットを使ってだ液を採取し、検査機関へ郵送してもらう仕組みで、結果は登録したメールアドレスに通知されることになっています。

京都府と国は最初の調査として5日と6日の2日間で、およそ300人にキットを配布することにしているほか、来週以降も毎週実施して調査結果は個人が特定されない形で公表する方針です。

また、今後は府内にある繁華街の飲食店の従業員や大学生にも検査を実施し、感染の広がりの端緒を早期につかみたいとしています。

京都府の田中美奈子健康対策課長は「府内の感染者数は減少傾向にあるが調査を通じて再拡大の防止に努めたい」と話していました。