河井元法相 東京拘置所から
保釈 逮捕から8か月余

公職選挙法違反の買収の罪に問われ無罪を主張している河井克行元法務大臣は3日、裁判所に保釈を認められ、逮捕から8か月余り勾留されていた東京拘置所を出ました。

元法務大臣の河井克行被告(57)は3日午後9時すぎネクタイを締め、スーツ姿で東京拘置所の建物を出ました。

そしてマスクを外し、報道陣に10秒ほど深く頭を下げたあと、弁護士とともに迎えの車に乗り込みました。

河井元大臣は、妻の案里元参議院議員が初当選したおととしの選挙をめぐり、地元議員など100人に2900万円余りを配ったとして、公職選挙法違反の買収の罪に問われ無罪を主張しています。

弁護団の5回目の保釈請求に対し、東京地方裁判所は3日、保釈を認める決定をし、これを不服とする検察の抗告も東京高等裁判所が退けました。

河井元大臣は保釈金5000万円を納め、去年6月の逮捕以来、8か月余り勾留されていた東京拘置所を出ました。

裁判所はこれまで40回余り開かれた審理で、証人尋問の大半が終わり、証拠隠滅のおそれが低下したと考えられることや、3月23日から始まる被告人質問に向けて準備を進めさせる必要があることから、保釈を認める判断をしたとみられます。