内閣広報官 山田氏の後任
小野日子外務副報道官を起用

衛星放送関連会社に勤める菅総理大臣の長男などから接待を受けていた山田真貴子氏が内閣広報官を辞職したことを受けて、政府は、持ち回りの閣議で、後任の内閣広報官に外務省で外務副報道官を務める小野日子氏を充てる人事を決めました。

衛星放送関連会社「東北新社」に勤める菅総理大臣の長男などから、総務審議官当時、1回で1人当たり7万円を超える飲食の接待を受けていた山田真貴子氏は、体調不良により職務の遂行が難しいとして、1日、内閣広報官を辞職しました。

これを受けて、政府は、持ち回りの閣議で、後任の内閣広報官に外務省で外務副報道官を務める小野日子氏を充てる人事を決めました。官房長官「経験生かし役割果たすことを期待」

小野氏は55歳。

昭和63年に外務省に入り、内閣副広報官や東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の勤務を経て、平成29年には、ASEAN=東南アジア諸国連合日本政府代表部の公使として、インドネシアのジャカルタに赴任しました。

菅総理大臣としては、内閣広報官に引き続き女性を起用することで、女性活躍を推進する姿勢を示すとともに、広報の業務や国際経験も豊富な小野氏のもとで、総理大臣官邸の広報体制の立て直しを図りたいというねらいもあるものとみられます。

小野日子氏 「精いっぱい、自分らしく」

小野日子氏は菅総理大臣から辞令を受け取ったあと、3日夜、記者団の取材に応じ、
「重責に身を引き締める思いだが、精いっぱい務めて参りたい。菅総理大臣からは『しっかり頑張るように』という激励をいただいた。内閣の重要課題をしっかりと分かりやすくお伝えするのが自分の仕事と思っている。何年かは広報分野で仕事をさせていただいたので、自分らしくやっていきたい」と述べました。

一方、記者団が「総理大臣の記者会見では質問が出尽くさない中で打ち切ることもあったが、どのように仕切りたいか」と質問したのに対し「正直、先ほど辞令交付が終わり、まだ勉強中なので、これからいろいろお話を伺いながら勉強していきたい」と述べました。

また記者団が「これまで国家公務員の倫理規程に違反する行為はなかったか」と尋ねたのに対し「私自身は、利害関係者との会食などについては、記憶するかぎりではないというふうに思っている」と述べました。

官房長官「経験生かし役割果たすことを期待」

加藤官房長官は、午前の記者会見で「適材適所という考え方にのっとって、人事を行った。広報や報道対応の業務の経験が豊富で、経験を生かし、今後、内閣の重要政策を国民に分かりやすく伝えるなど内閣広報官としての役割をしっかりと果たすことを期待している」と述べました。

また、引き続き内閣広報官に女性を起用することに関連して、「あくまでも適材適所ということだが、同時に政府としては女性活躍を推進することも含め人事を行ってきている」と述べました。

自民 下村政調会長「国民の信頼 早期に回復を」

自民党の下村政務調査会長は、記者会見で「小野氏は経験もあるし、適切な人事だが、総務省などの一連の事案で行政に厳しい目が向けられているのは遺憾なことだ。国民の信頼を早期に回復すべく、政府全体で緊張感を持って職務に取り組んでもらいたい」と述べました。

公明 竹内政調会長「適任でよい人事」

公明党の竹内政務調査会長は、記者会見で「後任が決まったことは歓迎すべきだ。小野氏は広報や国際経験が豊富で、女性活躍のメッセージを伝える意味でも、適任でよい人事ではないか」と述べました。