孤独・孤立問題深刻化
一億総活躍相が対策担当に

新型コロナウイルスの影響が続く中、坂本一億総活躍担当大臣は、孤独や孤立の問題が深刻化しているとして、菅総理大臣から総合的に対策を推進するための調整を担当するよう指示を受けたことを明らかにし、関係省庁と連携して取り組んでいく考えを示しました。

坂本一億総活躍担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、深刻化する社会的な孤独や孤立の問題について、総合的に対策を推進するための調整を担当するよう、菅総理大臣から指示を受けたことを明らかにしました。

そのうえで「社会全体のつながりが希薄化している中、新型コロナウイルスにより人との接触機会が減っており、それが長期化することで、一層問題が顕在化してきている。社会的な孤独や孤立を防ぎ、人と人とのつながりを守る活動を推進していきたい」と述べました。

そして坂本大臣は「田村厚生労働大臣をはじめ、関係閣僚とよく連携し、国民の皆様に安心を届けられるよう、全力を尽くしていく」と述べ、関係省庁と連携して取り組んでいく考えを示しました。

加藤官房長官「不安に寄り添う対策推進を」

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「社会全体のつながりが希薄化している中で、これまでも高齢者の要介護状態の悪化、児童虐待やDV=ドメスティック・バイオレンスなどが懸念され、若者や女性をはじめ自殺者が増加するなど、社会的な孤独、孤立の問題が顕在化してきたが、さらに新型コロナウイルス感染症の流行が長期化し、一層深刻さが増している」と述べました。

そのうえで「国会で『支援が必要な方に十分に届いているのか』などといった指摘もいただいたところで、政府として、国民の不安に寄り添い、この問題について総合的な対策を政府一体となって早急に推進する必要がある」と述べました。