大雪の影響 農林水産業被害
約89億円で支援策

この冬の大雪の影響で農林水産業の被害額が、北陸や東北を中心に27の道府県でおよそ89億円に上っていることが分かり、農林水産省は、壊れた農業用ハウスを修理するのに必要な費用を補助するなどの支援策を決めました。

農林水産省によりますと、去年12月中旬からの大雪の影響で1日までに北陸や東北を中心とする27の道府県で農業用ハウスが壊れたり、果樹が倒れたりするなどの被害が報告され、農林水産業の被害額はおよそ89億円に上っているということです。

これを受けて、農林水産省は2日、対策本部を開き、今後の支援策を決めました。

それによりますと、壊れた農業用ハウスを修理や撤去する際、最大で費用の30%を国が補助するほか、倒れた果樹を植え替えるのに必要な経費も補助するとしています。

また、田植えの時期まで苗を育てるハウスの倒壊も相次いだため、新たに必要になる種や苗を購入する経費を最大で半額補助するほか、周辺の施設から被害を受けた地域に苗を融通する場合の輸送費も支援することにしています。

野上農林水産大臣は「都道府県や市町村とも連携して支援することで、農林漁業者の負担を軽減し、確かな経営の継続と1日も早い再開を図りたい」と述べました。