公明 遠山清彦衆院議員
議員辞職願を提出

公明党の遠山清彦衆議院議員は、緊急事態宣言が続く中、銀座のクラブを訪れていたことなどが明らかになったのを受けて、政治不信を招きたくないとして、大島衆議院議長あてに議員辞職願を提出しました。

公明党の遠山清彦衆議院議員は、先に「文春オンライン」で、先月22日に銀座のクラブを訪れて、深夜まで知人と会食していたと報じられ、事実関係を認めたうえで陳謝していました。

また先週、みずからの資金管理団体がおととしキャバクラ店などに支出していたことが分かり、政治資金収支報告書を訂正したことを明らかにしたうえで、党の幹事長代理の役職を辞任しました。

こうした中、遠山氏は、政治不信を招きたくないとして、衆議院議員を辞職する意向を固め、1日午前、大島衆議院議長あてに秘書を通じて辞職願を提出しました。

遠山氏は、衆議院比例代表・九州ブロック選出の当選4回で、51歳。大学講師を経て、参議院議員を2期務めたあと、平成22年の衆議院選挙で初当選し、これまでに財務副大臣などを歴任しました。

遠山氏の辞職は、近く、衆議院本会議で認められる見通しで、辞職が認められれば、比例代表・九州ブロックの公明党の名簿から、落選した候補者が繰り上げ当選する見通しです。

立民 安住氏「与党議員のおごり」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「当初はおわびだけで、批判を受けたら党の幹事長代理を辞任し、さらに世論の批判を受けたら議員辞職となった。結局、公明党として自浄作用を働かせたのではなく、世論に追い詰められる形で辞任、辞職ということになった印象は拭えず、与党議員のおごりが見え隠れしている一例だ」と述べました。