高浜町 運転40年超の原発
再稼働同意へ 自治体同意初

運転開始から40年を超える関西電力の高浜原子力発電所1号機と2号機について、地元の福井県高浜町が再稼働に同意する方針を固めたことがわかりました。

40年を超える原発の再稼働に自治体が同意するのは初めてとなりますが、今後は福井県の同意も必要で現時点で具体的なめどはたっていません。

国内の原発の運転は原則40年に制限されていますが国の審査に通ると最長60年まで延長が可能となり福井県の高浜原発1号機と2号機はこの審査に合格し関西電力はことし5月ごろまでの再稼働を計画しています。

これについて地元高浜町が同意する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。

町は早ければ週明けにも町議会に同意を伝える見通しです。

町は判断にあたって国に対し40年を超える原発利用への国民理解を進めることなどを求めていて、国から一定の回答が得られる見通しになったものとみられます。

運転開始から40年を超える原発の再稼働に自治体が同意するのは初めてとなります。

ただ再稼働には福井県の同意も必要で、県は判断の前提として、原発から出る使用済み核燃料の搬出先となる「中間貯蔵施設」の候補地を示すよう求めています。

これまでに関西電力からは具体的な回答は示されておらず、現時点でめどはたっていません。