ペットボトルキャップで作成
ごみ袋 全国初導入 神戸

プラスチックごみによる環境汚染が問題となる中、神戸市は使用済みのペットボトルキャップから作られた指定のごみ袋を導入することになりました。神戸市によりますとこうした取り組みは全国で初めてだということです。

神戸市はプラスチックごみの削減に向けてリサイクルをさらに進める必要があるとして、ペットボトルキャップなどから作られたごみ袋を指定品として採用することを決めました。

1枚につき、使用済みのペットボトルキャップ3個が使われ、色ににごりはあるものの、従来品とほとんど変わらないごみ袋が生産できます。

まずは45リットルの燃えるごみ用の袋5万枚を用意し、来月上旬から市内で試験的に販売します。

このごみ袋は、リサイクルを推進するだけでなく従来品に比べて、製造や輸送の過程で排出する二酸化炭素もおよそ半分まで削減できるとしています。

神戸市によりますと、ペットボトルキャップを活用した指定のごみ袋は、全国で初めてだということです。

一方、従来品と比べて価格が2割ほど高くなるため、従来品と並行して販売し、市民の反応を検証したうえで、本格導入を検討したいとしています。

神戸市環境局の濱住康弘企画推進係長は「プラスチックごみの問題解決に向けては市民の協力が大切だ。神戸のきれいな海や自然を守るためにも利用を呼びかけていきたい」と話しています。