浸水リスク 3Dの
ハザードマップで公開

川の氾濫による水害が相次ぐ中、浸水リスクを視覚的に分かりやすく伝えようという新たな試みです。国土交通省は、街を立体的に再現した3Dのハザードマップを作成し、東京23区の浸水想定について、先行的にインターネットで公開を始めました。

「プラトー」と名付けられたこのサイトは、国土交通省が民間の測量会社などとともに作成し、建物や道路などを地図上に3Dで再現しています。

川が氾濫した場合の浸水想定区域を重ねて表示することも可能で、東京23区の一部のハザードマップについて、22日から先行的に公開しています。

自治体が公表しているハザードマップの多くは、平面の図がほとんどで、建物がどの位置まで浸水するのかわかりにくいといった課題がありました。

一方で、このサイトでは3Dで表現されているため、例えば荒川沿いでは、建物の中には屋根の近くまで浸水する危険性があるなど、視覚的にわかりやすくなっています。

また、建物をクリックすると、建物の高さや、周辺の浸水深のランクなど、より詳しい情報が分かるようになっています。

国土交通省は、「どの建物なら建物の上の階に移動する『垂直避難』が可能かなど、水害時の避難の計画づくりに役立ててほしい」と話しています。

3D都市モデルのサイト「プラトー」は、今年度末をめどに全国およそ50都市に広げられるということで、防災だけでなく自治体の「街づくり」における基本データとして活用が期待されています。

(アドレス)
https://www.mlit.go.jp/plateau/