自民派閥の団体 パーティー
代金30万円 報告書不記載

自民党の派閥の政治団体「平成研究会」が大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」の元代表からおととし、政治資金パーティーの代金として受け取った現金30万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが分かりました。「平成研究会」は9日、収支報告書を訂正しました。

広島県福山市に本社がある大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」はことし7月、河井元法務大臣夫妻の選挙違反事件の関係先として検察当局の捜索を受けていて、この会社の元代表が自民党の衆議院議員の吉川貴盛元農林水産大臣や西川公也元農林水産大臣のほか、複数の国会議員などに現金を提供したと周囲に説明していることが明らかになっています。

関係者によりますと自民党の派閥の政治団体「平成研究会」はおととし2月、派閥に所属する野村哲郎参議院議員の事務所などを通じて、元代表から政治資金パーティーの代金として現金30万円を受け取ったということです。

政治資金規正法は1回の政治資金パーティーで20万円を超えるパーティー券を購入した団体や個人について、名前や金額などを収支報告書に記載することを義務づけていますが、「平成研究会」のおととしの収支報告書に記載はなく、9日付けで報告書を訂正しました。

NHKの取材に対し「平成研究会」と野村議員の事務所はいずれも、「パーティー券の購入者についての確認や報告に事務的なミスがあった。再発防止に努めたい」としています。