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ステージ4の指標超え

新型コロナウイルスの感染拡大で、病床のひっ迫具合が深刻化しています。今月1日時点で、北海道や大阪府など4つの道府県で政府の分科会が示す最も深刻な「ステージ4」の指標を超えました。東京都と沖縄県もステージ4の水準に迫っています。

政府の分科会は新型コロナウイルスの感染状況を4つのステージに分類し、このうち最も深刻なステージ4は爆発的な感染拡大で医療提供体制が機能不全に陥るおそれがあるとされています。

厚生労働省によりますと、今月1日時点で「最大確保できる病床の使用率」が、兵庫県で65%、北海道で51.6%、三重県で50.1%と、いずれもステージ4の指標の50%を超えました。

重症患者に限った使用率では、大阪府が57.1%とステージ4の指標(50%)を上回り、東京都が49.2%、沖縄県も49.1%とその水準に迫っています。

感染の急増で医療提供体制に大きな支障が出るおそれがある「ステージ3」では、病床のひっ迫具合で東京都と沖縄県を含めた16都県が指標を超えています。

ステージ3の指標を超えているのは、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、奈良県、和歌山県、岡山県、愛媛県、沖縄県です。

一方ですぐに使える病床に限って計算すると、使用率がさらに上昇する地域もあり、実態はより深刻と見られます。

※「重症患者」は国の基準に基づく