GoToトラベル利用自粛
観光地の小樽市は影響懸念

北海道有数の観光地、小樽市では、札幌市に居住する人を対象とした「Go Toトラベル」の利用を控える呼びかけで、ホテルや土産物店などの売り上げに影響が出るのではと懸念しています。

小樽市が25日に発表した、ことし4月から9月までの「観光の入り込み客数」によりますと、道内の観光客は90万人余りと前の年に比べて、42.4%にとどまっています。

このうち、隣接する札幌市からの観光客の割合については、統計では出していないものの、市は少なくないとみていて、今回の札幌市に居住する人を対象とした「Go Toトラベル」の利用を控える呼びかけで、ホテルや土産物店などの売り上げに影響が出るのではないかと懸念しています。

小樽市観光振興室の中村寿春主幹は「札幌市民の皆さんは立地的に快速電車や高速道路で手軽に来られる近くの観光地として小樽を周遊してくれていて、その数は少なくないと思っている。その札幌市民が来られなくなるということは、宿泊業や飲食業、お土産ものなどの小売店など、さまざまな業種に影響が出て、非常に厳しい状況になる可能性がある」と話していました。

小樽市などへの宿泊振り替えも

一方、札幌市が「Go Toトラベル」の対象地域から除外されたことを受けて、札幌市で予定していた宿泊を小樽市での宿泊に振り替える人も出ているということです。

札幌市の観光業の関係者は、こうした「振り替え予約」が小樽市だけでなく、旭川市のホテルなどでもすでに起きていると話しています。

また札幌市内の旅行会社によりますと「札幌に行けなくても、北海道を旅行したいという人は多い。本州からの観光客については札幌に近い小樽市などへ宿泊を振り替えることで需要が高まる可能性がある」と話していました。

政府 “札幌市居住者の旅行も利用控えて”

政府は27日、「Go Toトラベル」について、札幌市に居住する人の旅行についても、利用を控えるよう呼びかけました。

利用を控えるよう求めた期間は来月15日までで、来月7日までにキャンセルの手続きをとれば、利用者はキャンセル料を請求されないほか、旅行会社などの事業者は、原則として代金の35%が国から補償されることになっています。

政府は今月24日、札幌市を目的地とする旅行を「Go Toトラベル」の対象から外していて、27日の呼びかけは、これに追加するかたちとなっています。