国交省 貸し切りバスの
覆面調査 感染防止対策も

国土交通省は、貸し切りバスが法令を守って運行されているか、調査員が利用者にふんして行う覆面調査で、感染防止対策が適切に行われているかについても調べることになりました。

国土交通省は、貸し切りバスについて、法令で定めた運転手の休憩時間が確保されているか、シートベルトの着用が徹底されているかなどについて、毎年、調査員が利用者にふんして覆面で調査しています。

新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから、今回の調査では、バスの業界団体で作るガイドラインに基づいて感染防止対策が適切に行われているかも調査することになりました。

貸し切りバスをめぐっては、11月8日に都内のバス会社が実施した旅行で、27日の時点で参加者など21人の感染が確認され、車内でカラオケを行っていたことが感染拡大の原因の一つとみられています。

調査項目は、乗客に車内でマスクを着用するよう依頼しているかや食事をしないように呼びかけているか、カラオケを禁止しているかなどです。また、エアコンの外気を取り入れる機能で車内の換気を行っているかなども確認します。

覆面調査は、12月から来年3月にかけて行われ、国土交通省は問題が確認されたら事業者を指導することにしています。