暫定配備のオスプレイ 初の
駐屯地外試験飛行 木更津

千葉県木更津市にある陸上自衛隊の駐屯地に暫定的に配備されている輸送機オスプレイが、20日、初めてとなる駐屯地外での試験飛行を行いました。

陸上自衛隊の輸送機オスプレイ17機について、防衛省は佐賀空港への配備を計画していますが、地元との協議がまとまっていないことから、木更津駐屯地への暫定的な配備が進められていて、このうち2機がことし7月に配備されています。

すでに配備された2機はこれまで駐屯地内でのホバリング飛行を行って機体の状況を確認していましたが、20日午後、このうち1機が初めて駐屯地外での試験飛行を行いました。

試験飛行は20日昼すぎからおよそ40分にわたり、木更津駐屯地を飛び立ったあと、東京湾南部や相模湾などの上空を飛行したということです。

駐屯地外での試験飛行は当初、今月10日の予定でしたが、飛行予定の機体の警告ランプが点灯したため、延期となっていました。

陸上自衛隊のオスプレイは試験飛行を重ねたうえ、今後、木更津駐屯地以外の演習場に向けて飛ぶ、本格的な訓練飛行などを行う見通しです。

木更津市長「市民の安全や安心を第一に」

オスプレイが初めて駐屯地の外に出て試験飛行したことについて、千葉県木更津市の渡辺芳邦市長は、「今後とも防衛省に対しオスプレイの安全な運用を求めていくとともに、市民の安全や安心を第一に考えて、負担を軽減できるよう、対策に全力で取り組んでいきたい」とコメントしています。