公的年金の積立金運用
7~9月 5兆円弱の黒字

公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、ことし7月から9月の運用実績を発表し、4兆9000億円余りの黒字となりました。

公的年金の積立金を運用しているGPIFは6日、ことし7月から9月の運用実績を公表しました。

それによりますと、期間中の積立金全体の収益は4兆9237億円の黒字で、収益率はプラス3.05%となりました。

市場運用分の収益は、資産別では、
▽外国株式が2兆6763億円
▽国内株式が1兆9599億円
▽外国債券が2080億円
▽国内債券が753億円の、いずれも黒字となっています。

その結果、
▽2001年度に市場での運用を始めてからの累積の収益額は、74兆9483億円、収益率は、プラス3.09%となり、
▽GPIFが運用する積立金の総額は、ことし9月末時点で、167兆5358億円となっています。

GPIFは「新型コロナウイルスの感染防止のための経済活動の制限が一部で緩和されるとともに、景気対策の財政支出や緩和的な金融政策の継続により、国内外の株式市場が上昇するなどした結果、運用実績がプラスとなった」と分析しています。