高校3年生らへ2万円給付案
公明党が撤回方針固める

大学受験を控えた高校3年生らに一律2万円を給付する案について、公明党は、自民党から慎重な意見が出されたことを踏まえて、改めて検討した結果、給付の対象を決めるのが難しく、公平性も保てないなどとして、いったん撤回する方針を固めました。

新型コロナウイルスの影響によって、受験生や就職活動を控えた高校3年生を取り巻く環境が厳しくなっているとして、公明党は、高校3年生や浪人生らを対象に、大学入学共通テストの受験料に相当する一律2万円の給付金を設けるよう政府に提言しました。

しかし、自民党との協議では「受給対象者に所得制限を設けるべきだ」という指摘や、「浪人生にまで支給するのは説明がつかない」などと慎重な意見が出ていました。

これを踏まえて公明党は、改めて検討した結果、所得などを基準に給付の対象を決めるのは難しく、公平性も保てないなどとして、いったん撤回する方針を固め、自民党に伝えました。

公明党は、別の方法で受験生などを支援できないか、引き続き、検討することにしています。