河井元法相 弁護士5人を
選任 審理再開へ

弁護士を解任したため、先月から裁判が中断している河井克行元法務大臣が弁護士5人を選任しました。関係者によりますと、このうち4人は解任された弁護士が改めて選ばれ、準備が整い次第、公職選挙法違反の裁判が再開される見通しです。

元法務大臣の河井克行被告(57)は、妻の案里被告(47)が初当選した去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の罪に問われていますが、先月15日にみずからの弁護士6人を解任し、1か月余りにわたって裁判が開けなくなっています。

関係者によりますと、河井元大臣は弁護士5人を選任し、このうち1人は今回新たに選ばれましたが、4人は先月解任された弁護士だということです。

一方で、東京地方裁判所も、元大臣の私選の弁護士がなかなか決まらなかったことから、弁護士会などを通じてこれまでに国選の弁護士を3人付けていたということで、解任を検討するとみられます。

元大臣は無罪を主張していて、準備が整い次第、審理が再開される見通しです。

また、元大臣の裁判とは分離して審理が進められている案里議員の裁判では、22日から元大臣の証人尋問が予定されています。