元首相合同葬の弔意表明
大学や教委で対応分かれる

17日行われる中曽根康弘 元総理大臣の合同葬にあたり、文部科学省は国立大学などに、弔意の表明に関する通知を出しましたが、各地の大学や教育委員会では対応がわかれています。

17日都内で行われる中曽根康弘 元総理大臣の内閣と自民党の合同葬にあたり、文部科学省は閣議了解を踏まえ、当日の弔旗の掲揚や黙とうなど弔意の表明に関して、全国の国立大学などに対し「よろしくお取り計らいください」と記した通知を、今月13日付けで出したほか、教育委員会には参考として文書を送っています。

これを受け、東京大学は「故人は卒業生であり功績を踏まえ哀悼の意を表することとした」として、半旗を掲揚するほか、北海道大学や名古屋大学などは前例を参考にしたとして、半旗を掲揚するとしています。

一方、鹿児島大学や愛知教育大学などは「大学が休みのため」対応しないとしているほか、熊本大学は「前例が確認できず見送った」、琉球大学は「これまでも行っていない」としています。

また、教育委員会では、中曽根元総理大臣の地元の群馬県教育委員会が、県内の自治体の教育委員会と県立学校の校長に周知した一方、大阪府教育庁は文部科学省に問い合わせたところ「行政機関に対する参考通知で、学校は対象ではない」という回答だったとして、府立学校には通知を送らないことを決めたということです。