井夫妻の保釈請求
東京地裁が2回目も認めず

去年の参議院選挙をめぐる大規模な買収事件で起訴された河井克行前法務大臣と妻の案里議員について、東京地方裁判所は13日、2回目の請求に対しても保釈を認めない決定をしました。

前の法務大臣の河井克行被告(57)は、妻の案里被告(46)が初当選した去年の参議院選挙をめぐり、地元議員や後援会幹部など、合わせて100人に2900万円余りを配ったとして、先月8日、公職選挙法違反の買収の罪で起訴され、案里議員もこのうち、地元議員5人に合わせて170万円を配った罪で起訴されています。

河井前大臣と案里議員、それぞれの弁護士は今月7日、起訴直後に続いて2回目の保釈請求を行い、東京地方裁判所は弁護側と検察の双方から意見を聞くなどして、逃亡や証拠隠滅のおそれを検討してきましたが、13日、2人の保釈を認めない決定をしました。

河井夫妻の裁判は迅速に審理される「百日裁判」で行われることになっていますが、初公判の日程は決まっていません。

関係者によりますと、河井夫妻はいずれも裁判では起訴された内容を否認する方針です。