鹿児島県知事選 新人の
塩田康一氏が初当選

鹿児島県知事選挙は、新人で、九州経済産業局の前の局長の塩田康一氏が、自民・公明両党が推薦した現職らを破って初めての当選を果たしました。

鹿児島県知事選挙の結果です。
▽塩田康一、無所属・新、当選。22万2676票。
▽三反園訓、無所属・現。19万5941票。
▽伊藤祐一郎、無所属・元。13万2732票。
▽青木隆子、無所属・新。5万6297票。
▽横山富美子、無所属・新。2万7404票。
▽有川博幸、無所属・新。1万6832票。
▽武田信弘、無所属・新。5733票。

新人の塩田氏が、自民・公明両党の推薦を受け2期目を目指した三反園氏や、立憲民主党鹿児島県連が推薦した前の知事の伊藤氏らを破って、初めての当選を果たしました。

塩田氏は、鹿児島市出身の54歳。昭和63年に旧通産省、現在の経済産業省に入省し、おととし6月から九州経済産業局の局長を務めていました。

塩田氏は、「新しい県政を皆さんが望んでいるのだということを感じた。今、鹿児島県は新型コロナウイルス対策、大雨の災害など課題が山積している。私のことを支援し、信じて投票してくださった県民の皆さんの思いにしっかり応えていく」と述べました。

確定投票率は、49.84%で、参議院選挙と同じ日に行われた前回に比べ、6.93ポイント低くなりました。

自民 下村氏「訴えが一歩届かない結果となった」

現職の三反園氏を推薦した自民党の下村選挙対策委員長は、「三反園候補は、選挙期間中も公務を優先して、豪雨災害や新型コロナウイルス感染症への対応に専念していたが、有権者に対する訴えが一歩届かない結果となった。有権者の審判を厳粛に受け止め、引き続き鹿児島県の課題解決に向けて取り組んでいきたい」というコメントを出しました。

公明 佐藤氏「結果を真摯に受け止め敗因を分析」

現職の三反園氏を推薦した公明党の佐藤選挙対策委員長は、「三反園候補が惜敗し、誠に残念でならない。今回の結果を真摯に受け止め、敗因をよく分析していきたい。新知事には、国政と連携しながら、豪雨災害や新型コロナウイルスへの対応などの課題に全力を挙げて取り組んでもらいたい」という談話を出しました。