AI顔認識技術と赤外線
カメラで瞬時に検温 大津

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、大津市はAI=人工知能の顔認識技術と赤外線カメラを使って体温を瞬時に測るシステムを導入し、公共施設での利用が始まりました。

このシステムは、専用の端末につなげた赤外線カメラに顔を向けると、AIの顔認識技術で額の部分の体温を測定するものです。

1.5メートルほどの距離に近づけば、マスクや眼鏡をつけていても体温を測ることができ、訪れた人がマスクをつけているかどうかも検知します。

大手通信会社から2台のシステムが大津市に提供され、市はこのうちの1台を子育て支援施設の入り口に設置しました。

訪れた親子連れは次々とカメラの前に立ち、30代の女性は「体温計を使わなくてもすぐ測れるのでとても便利です」と話していました。

大津市子育て総合支援センターの清河康成所長は「家庭で体温を測ってからの利用をお願いしているが、不特定多数の人が来る施設なので、入り口でも念のために測定し、安心安全につなげたい」と話していました。

提供されたもう1台のシステムについて大津市は、イベントを開催する際などに会場に運び、来場者に熱はないか確かめるために使うということです。