東区で選挙人登録ない
男性に投票用紙誤交付

5日に投開票が行われた東京都知事選挙で、台東区が選挙人の登録がない男性に誤って投票用紙を渡し、投票が行われたことが分かりました。

台東区によりますと、5日午前11時ごろ、区内の投票所を訪れた男性が事前に郵送される選挙のお知らせを持っていなかったため、パソコンで選挙人の名簿に登録されているか確認したところ、登録されていませんでした。

今回の選挙では、ことし3月中旬までに転入した人でなければ名簿には登録されず、区内の投票所では投票できません。

しかし、担当の職員2人は免許証などから、男性がことし5月中旬に都内の別の区から台東区に転入してきたことを確認し、投票できると勘違いして投票用紙を渡したということです。

担当した職員らがその後、上司に相談してミスが発覚しました。

投票した男性について区が確認したところ、男性は以前住んでいた別の区でも選挙人の名簿に登録がなかったということですが、投票用紙が特定できないことなどから、有効票として取り扱われるということです。

台東区選挙管理委員会は「有権者に投票事務への心配を抱かせる結果となり大変申し訳ありません。再発防止と信頼回復に努めてまいります」としています。