京都知事選 投票所の
感染防止策は

新型コロナウイルスの感染が広がる中で告示された東京都知事選挙。期日前投票が進む中、各自治体の選挙管理委員会では、多くの人が集まる投票所での感染防止策の徹底に力を入れています。

このうち56万人余りの有権者がいる足立区では、7月5日の投票日に投票所で人が集中するのを防ぐため、期日前投票の積極的な利用を呼びかけています。

これまで足立区では、告示の翌日から、毎日、期日前投票を受け付ける投票所は区役所の1か所だけでしたが、今回の選挙では、有権者を分散させて密になるのを防ごうと、投票所を10か所に増やしました。

投票所では事務にあたる人がマスクと手袋を身につけて応対しているほか、受付には飛まつを防ぐ透明のシートを張ったり、投票用紙は手渡しではなく、トレーに入れて受け取ってもらう対応をとったりしています。

また、投票用紙に記入する記載台でも隣との間隔をあけたり、使い捨ての鉛筆を用意したりと感染対策を徹底しています。

一方、投票に来る有権者の中には、投票に使うため、「マイ鉛筆」を自宅から持ってきている人の姿も見られ、感染対策を意識している様子でした。

さらに区の選挙管理委員会では、新たにホームペ-ジで10か所の期日前投票所の最新の混雑状況を知らせる取り組みも始めました。

各投票所から1時間ごとに受け付け待ちの人数を報告してもらい、直近の3時間分のデータをまとめて伝えていて、投票に行く際に、混雑している時間を避けるための参考にしてほしいと呼びかけています。

さまざまな取り組みを進めたところ、足立区では期日前投票を利用する人が増え、今月19日から21日までの3日間の投票者数は9632人と前回4年前の5.44倍に増えているということです。

足立区選挙管理委員会の石鍋敏夫事務局長は「初めてのことで手探りの状態ですが、現時点でとれる対策はすべて実施しています。東京都のリーダーを選ぶ重要な選挙なので、多くの人に安心して投票に来ていただきたい」と話していました。