井前法相が証拠隠滅か
パソコンからリスト消去

河井克行前法務大臣と妻の案里参議院議員が逮捕された選挙違反事件で、去年10月に運動員の報酬をめぐる疑惑が週刊誌で報道された後、河井前大臣のパソコンから現金の配布先が記載されたとみられるリストなどのデータが、消去されていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。検察当局は河井前大臣が証拠隠滅を図った可能性があるとみて詳しい経緯を調べています。

前の法務大臣の河井克行容疑者(57)と妻で参議院議員の案里容疑者(46)は、去年7月の参議院選挙をめぐって地元議員らに票の取りまとめを依頼し、報酬として現金を配ったとして18日、公職選挙法違反の買収の疑いで逮捕されました。

検察当局は19日、広島市内にある夫妻の自宅や事務所を捜索し、地元議員や後援会幹部など94人に、およそ2570万円を配った疑いがあるとみて捜査を進めています。

この事件では、現金の配布先とみられる地元議員らの名前や金額が記載されたリストが、議員会館の事務所にある河井前大臣のパソコンで管理されていたことが分かっていますが、こうしたリストなどのデータが去年10月に、ウグイス嬢の報酬をめぐる選挙違反の疑惑が週刊誌で報道された後、河井前大臣のパソコンから消去されていた疑いがあることが関係者への取材で新たに分かりました。

検察当局がその後、データを復元するなどした結果、大規模な現金買収が行われていた疑いが強まったということです。

検察当局は河井前大臣が証拠隠滅を図った可能性があるとみて、詳しい経緯を調べています。

関係者によりますと河井前大臣と案里議員はいずれも「不正な行為はしていない」などと容疑を否認しているということです。