イヌ文化の発信拠点
「ウポポイ」7月12日開業

北海道白老町に整備が進められてきたアイヌ文化の発信拠点=「ウポポイ」は、来月(7月)12日に開業することになりました。

アイヌ民族との共生を象徴する空間として、政府が北海道白老町に整備を進めてきた、アイヌ文化の発信拠点=「ウポポイ」は、新型コロナウイルスの感染拡大で、4月に予定されていた開業が延期されていました。

開業の日程について菅官房長官は、19日の記者会見で来月12日とし、前日の11日に記念式典を行うことを発表しました。

そして「国内外の多くの人々にアイヌ文化のすばらしさを体験してもらい、民族共生の理念に共感してもらえるよう期待している。当面はコロナ対策との両立を図らなければならないが、年間100万人の来場目標を目指して、ウポポイの魅力向上やPR活動の強化などに全力で取り組んでいきたい」と述べました。

赤羽国土交通相「魅力を理解してもらいたい」

アイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」の正式な開業について、赤羽国土交通大臣は閣議のあとの記者会見で、地元の北海道や白老町の意向を踏まえ、開業時期を検討した結果、来月12日に開業することとし、前日の11日に記念式典を開催することを決定したと、明らかにしました。

そのうえで「ウポポイが最高のお祝いの気持ちの中でスタートできるよう、感染症対策もしっかりと講じつつ、準備に取り組んでいきたい。ウポポイの魅力を理解してもらい、より多くの方々に訪れてほしい」と述べました。

そして、赤羽大臣は「国としても相当の肝煎りで作った施設であり、町民の皆さんにも、全員が『ウポポイ大使』というような位置づけで、地元の施設として愛してもらいたい」と述べました。