電 金品受領問題などで
旧経営陣に損害賠賠償求める

関西電力は金品受領問題など一連の不祥事で、会社に損害を与えたとして16日、5人の旧経営陣に合わせて19億3600万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

関西電力が訴えたのは、八木誠前会長、岩根茂樹前社長、豊松秀己元副社長、白井良平元常務、それに森詳介元相談役の5人の旧経営陣です。

関西電力では経営幹部らが原子力発電所がある、福井県高浜町の元助役から巨額の金品を受領していたほか、業績悪化で減額した役員報酬の一部を、ひそかに補填(ほてん)するなどの不祥事が次々と発覚し、一部の株主から当時の経営陣を訴えるよう求められていました。

外部の弁護士による調査の結果、5人の旧経営陣が職務を適切に行わず、会社に損害を与えたことが認定されました。

このため関西電力は、5人に合わせて19億3600万円の損害賠償を求める訴えを16日、大阪地方裁判所に起こしました。

原発をめぐる一連の不祥事は法廷で、旧経営陣の責任が問われることになります。

一方、この問題については市民団体が、大阪地方検察庁に特別背任などの疑いで告発状を提出し、旧経営陣の刑事責任を追及するよう求めています。