九州 集団感染の小学校
授業中や登下校時に感染か

新型コロナウイルスの集団感染が確認された北九州市小倉南区の小学校について、厚生労働省のクラスター対策班がまとめた暫定報告で、感染の機会の可能性として、授業中や登下校時などが考えられると指摘されました。

北九州市小倉南区にある守恒小学校ではこれまでに児童6人の感染が確認され、臨時休校しています。

北九州市は16日の市議会常任委員会で、厚生労働省のクラスター対策班がまとめた暫定報告の概要を明らかにしました。

それによりますと、教室で着席した児童たちが体の向きを変え、近い距離で話をしていた可能性があるとしています。

また、感染した児童の中には、一緒に遊んだり下校したりするなど接触の機会が確認され、「感染の機会の可能性としては、授業中や休み時間、登下校時などが考えられる」と指摘しています。

対策班は「完全にこれらの機会を排除するのは非常に困難」としながらも、排除可能なリスクは除いたうえで、教育や日常の交流機会を失うことがないよう、学校に対し小児科医や校医、感染管理の専門家との連携の体制を整えるよう提言しています。