場が3密のためホールで
町議会を開会 香川 綾川町

香川県綾川町の町議会は、狭い議場では新型コロナウイルスの感染防止策がとりにくいとして、15日、開会した定例の議会を役場の隣のホールで開きました。町議会が議場以外の場所で開かれるのは初めてだということです。

15日開会した香川県綾川町の6月定例議会は新型コロナウイルスの対策として「3密」になりやすい議場ではなく、およそ2.7倍の広さがあり、換気もしやすい役場の隣の多目的ホールで開かれることになりました。議会事務局によりますと、議場以外の場所で議会が開かれるのは初めてです。

はじめに前田武俊町長は「新しい生活様式を進める一方、社会経済活動を順次、再開させてこの難局を乗り越えていきたい」と述べ、小中学校のすべての児童や生徒のためのタブレット端末の導入など、感染防止につながる教育環境の整備を盛り込んだ8億7000万円余りの一般会計の補正予算案などを提案しました。

定例の町議会の会期は今月19日までで、委員会もふだんの委員会室ではなく多目的ホールなどの広い部屋で開かれることになっています。

綾川町議会の河野雅廣議長は「今の議場は非常に古く狭いので、3密を避ける観点から隣接する広い場所を有効に使うことにした。議会が住民の声を広く吸い上げ、十分反映する形がとれればと思っている」と話しています。