れたペットボトル
輸出規制の対象へ 環境省

廃プラスチックが環境汚染につながるとして、各国で輸入を規制する動きが広がる中、環境省は、飲み残しの汚れがあるペットボトルなど、リサイクルに適していないプラスチックを輸出規制の対象とする方針を示しました。

廃プラスチックは、各国がリサイクル資源として輸出してきましたが、リサイクルに適していない汚れや異物の混入のあるものが環境汚染につながっているとして、中国や東南アジアでは輸入を規制する動きが広がっています。

さらに、有害廃棄物の国境を越える移動を規制する「バーゼル条約」でも、来年1月、汚れたプラスチックなどが規制の対象に加わることから、環境省は10日、専門家を交えた会議で対応を検討しました。

このなかで環境省は判断基準として、飲み残しのあるペットボトルや、食べ残しや泥や油などの汚れがあるプラスチック、それにプラスチック以外の異物が混ざっているものを輸出規制の対象とする方針を示しました。

また、圧縮して束ねたプラスチックについても、異物の混入が起きやすいなどとして規制の対象とする方針を示し、いずれも輸出する際には相手国の同意が義務づけられるとしています。

こうした判断基準は今後、専門家の意見やパブリックコメントを踏まえて決定され、来年1月から輸出規制が行われるということです。

廃プラスチックをめぐっては、各国の輸入規制の影響で、国内で処理先が見つからず保管基準を超える量を抱える事業者も出ていて、どのように処理を進めていくかが課題となっています。