自ヘリ横転 雪煙で姿勢
正しく認識できず 調査結果

ことし2月、北海道旭川市の駐屯地でヘリコプターが横転し、隊員2人がけがをした事故について、陸上自衛隊は、地上から巻き上がった雪煙で、機体の姿勢を正しく認識できない状態になったことが原因とする、調査結果をまとめました。

ことし2月、陸上自衛隊旭川駐屯地でUH1ヘリコプターが訓練中に横転し、副操縦士が一時、意識不明の重体となったほか、機長もけがをした事故について、陸上自衛隊は調査結果をまとめました。

それによりますと、当時、副操縦士が駐屯地内の低い高度でホバリングの訓練を行っていたところ、地上から巻き上がった雪煙で視界がきかなくなったということです。

このため、教官を務めていた機長が操縦を代わりましたが、機体の姿勢を正しく認識できない空間識失調という状態に陥ったうえ、その後の緊急操作が適切ではなかったため、バランスを崩して横転したとしています。

陸上自衛隊は、教官に対する教育の徹底や悪天候時の訓練のルールを明確にするなど、再発防止策を講じるとしています。