中市の発注工事で官製
談合か 幹部や市議ら逮捕

東京 府中市が発注した公園や道路の工事をめぐって、市の幹部が工事の最低制限価格を市議会議員を通じて業者に漏らしたとして、警視庁は府中市の幹部や市議会議員、それに業者ら合わせて6人を官製談合防止法違反や入札妨害の疑いで逮捕しました。

官製談合防止法違反の疑いで逮捕されたのは、東京 府中市役所の都市整備部の56歳の参事です。

また、府中市の市議会議員、村木茂容疑者(73)と、同じく市議会議員の臼井克寿容疑者(44)、それに土木工事会社や造園工事会社の業者3人が、入札妨害の疑いで逮捕されました。

警視庁によりますと去年8月、市内にある公園の拡張工事や道路の新設工事をめぐって、当時、都市整備部長だった参事が、入札の前に村木市議と臼井市議を通じて工事の最低制限価格を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反や入札妨害の疑いが持たれています。

これまでの調べで、参事や市議らは日常的に電話やメールでやり取りをするなど、つながりがあったということです。

警視庁は市役所などを捜索するとともに、詳しい経緯を捜査しています。6人の認否については、捜査に支障があるとして、明らかにされていません。

参事は、ことし2月に開かれた市議会の定例会で答弁を行っていました。当時は、都市整備部長の立場で、市の職員による交通事故での損害賠償の金額などを説明していました。

東京 府中市の市議会議員、村木茂容疑者(73)は、平成15年に初当選し、現在5期目です。自民党市政会に所属し、以前、会長も務めていたということです。

また、同じく市議会議員の臼井克寿容疑者(44)は、平成23年に初当選し、現在3期目です。現在、議会運営委員会の委員長や、自民党市政会の会長を務めています。

高野律雄市長「深くおわびします」

東京 府中市の高野律雄市長は幹部職員が談合の疑いで逮捕されたことを受けて、急きょ記者会見を開き、「市民や関係者に深くおわびします」と謝罪しました。

この中で高野市長は、「逮捕された参事は、市の部長職という要職にありながら、市民の信頼を損ねることになり誠に遺憾です」と述べました。

そのうえで、事件のいきさつについて「今回、問題になった2件の工事の入札が行われた後最低制限価格と入札価格が近いことを別の職員が不審に思い、市が内部調査を進めようとしていたところ、去年9月、副市長に対して参事から『情報を漏らした』と報告があった。本人から退職願いの提出を受け、市として警視庁の捜査に協力してきた」と説明しました。

また参事については、「非常に人がよく、おとなしい性格で部下からも信頼されていたが、今回の容疑が発覚し、非常に残念だ」と述べました。

そして「任命した責任は私にある。事実関係を把握し、厳正に対処したい。市民、関係者にご心配とご迷惑をかけ、深くおわびします」と述べて謝罪しました。