京23区の認可保育所
1日までに全区で実質再開

緊急事態宣言が解除されたことを受けて、東京23区の多くでは1日から認可保育所が実質的に再開しました。ただ、子どもどうしの接触を避けることは難しく感染防止の対策に苦慮しているところもあります。

ことし4月に出された緊急事態宣言を受けて、都内の認可保育所は休園したり、受け入れを厳しく制限したりしていましたが、宣言の解除を受けて、NHKが東京23区に取材したところ、1日までにすべての区で実質的に再開していることがわかりました。

このうち北区、葛飾区、練馬区、江戸川区の4つの区では先週から、それ以外の19の区では1日から本格的に受け入れが始まっています。ただ、ほとんどの区では、自宅で育児ができる場合については今月いっぱいまで登園を控えるよう呼びかけています。

このうち、大田区のなかよし保育園では全体の7割以上にあたるおよそ70人の園児が登園するなか、感染防止対策には限界があるとして、対応に苦慮しています。

区からの求めに応じて保育園では食事の際には机をコの字型に並べ、子どもどうしの間隔があくように工夫したり、食べるときに極力会話をしないように子どもに呼びかけるなどしていますが、子どもどうしの接触を避けるのは難しいと言います。

このため保育園では大人の感染防止対策をこれまで以上に徹底するとして職員には今後もマスクの着用やアルコール消毒を徹底するよう求めるとともに、外食などをできるだけ控えたり、人混みを避けたりするよう引き続き呼びかけるとしています。

吉田陽子園長は「子どもたちはふれあったり、楽しくおしゃべりしたりすることで成長していくので、3密を避けるのは難しいができることから工夫したい」と話していました。