日新聞 賭けマージャン
問題で社員を停職1か月に

東京高等検察庁の黒川前検事長が新聞記者と賭けマージャンをしていた問題で、朝日新聞社は29日、参加していた社員を停職1か月の懲戒処分にしました。

東京高等検察庁の黒川弘務前検事長は、緊急事態宣言が続く中、産経新聞の記者や朝日新聞の記者だった社員と賭けマージャンをし、訓告の処分を受けて今月22日に辞職しました。

朝日新聞社は29日、マージャンに参加していた当時、経営企画室の管理職だった50歳の社員を停職1か月の懲戒処分としました。

緊急事態宣言中の極めて不適切な行為で、検察庁法改正案などが問題となる中、報道の独立性や公正性に疑念を抱かせるものだったとしています。

また、管理責任を問うとして、上司の経営企画室長をけん責の処分としました。

朝日新聞社の編集担当の執行役員は「皆様の信頼を損ねたことを改めて深くおわびいたします。社員は社会部の司法担当記者時代に取材先として黒川前検事長と知り合い、今回の問題は記者活動の延長線上に起きたことでした。報道倫理が問われる重い問題と受け止めています」とコメントしています。