国民 井充氏処分見送り
離党後遡り処分の規約なし

自民党の会派に入会した桜井充参議院議員について、国民民主党は除籍処分にする方針を決めていましたが、離党した議員をさかのぼって処分することは党規約に定めがないとして処分を見送りました。

参議院宮城選挙区選出の桜井充氏は去年、国民民主党を離党したあと無所属で活動を続け、今月、自民党の会派に入会しました。

国民民主党は桜井氏の行為について、先週の総務会で「重大な反党行為だ」として除籍処分にする方針を決めていましたが、党の倫理委員会は「すでに離党した議員をさかのぼって処分することは党の規約に定めがない」として、処分は適当ではないと答申しました。

このため党は27日の総務会で、桜井氏の除籍処分を見送ることを決めました。

平野幹事長は記者団に「規約に基づく処分はしないが、桜井氏の行動は有権者への背信行為で、除籍処分に相当するものだという認識は共有した」と述べました。