国 元慰安婦の支援団体
抗議集会 13日も開催

韓国の元慰安婦の女性が、ソウルの日本大使館の周辺で毎週水曜日に開かれている日本政府への抗議集会について、今後開催しないよう求めていましたが、主催する支援団体は、13日も予定どおり集会を開き、「日本が謝罪と賠償を行うまで続ける」などと訴えました。

ソウルにある日本大使館の周辺で、1992年から毎週水曜日に、日本政府に謝罪と賠償を求めて開かれている抗議集会をめぐっては、主催する支援団体と長年行動を共にしてきた元慰安婦のイ・ヨンス(李容洙)さん(91)が先週、「隣国への憎しみを植え付けるものだ」として、今後開催しないよう求めていました。

しかし、支援団体は13日もおよそ50人が集まって予定どおり1439回目の集会を開き「日本が謝罪と賠償を行うまで続ける」などと訴えました。またイさんが、寄付金の使いみちが不透明だと指摘したことについて、団体の幹部は「横領や不正な流用はない」と強調しました。

一方、近くでは、支援団体を率いてきた前の理事長で先月の総選挙で与党候補として初当選したユン・ミヒャン(尹美香)氏を批判する集会が開かれたほか、13日付けの韓国の有力紙がそろって1面で団体の運営に問題があると大きく伝えました。

こうした中、韓国の行政安全省は支援団体に対し寄付金や支出の詳しい内訳を記載した会計書類の提出を求めており、元慰安婦を支援する活動の実態について韓国国内の関心が集まっています。