労省「抗原検査」を承認
検査件数の増加に期待

新型コロナウイルスへの感染を短い時間で調べることができる「抗原検査」が厚生労働省から承認されました。検査件数の増加につながると期待されています。

「抗原検査」は、新型コロナウイルスに感染しているかを調べる簡易検査で、インフルエンザの検査のように、鼻の奥を拭った検体を含む液をキットにたらして線が浮かび上がるかを確認します。

現在行われている「PCR検査」と違い特別な技術は必要なく、30分ほどで結果が得られます。

厚生労働省は、この「抗原検査」の検査キットを13日付けで承認しました。

検査の際に医師などへの感染リスクがあることから、すでにPCR検査を行っていて十分な感染防止対策が取られている医療機関で検査が行われる見通しで、インフルエンザの検査のように一般の診療所で広く受けられるわけではありません。

当面は東京、神奈川、大阪、北海道など感染の多い地域の「帰国者・接触者外来」などを中心に使用される見通しです。

また、PCR検査に比べて精度が低く、感染している人でも陽性とならない場合もあるため、抗原検査で陰性だった人には再度PCR検査を行う方針です。

抗原検査の導入は検査件数の増加につながると期待されていて、厚生労働省は、検査の方法や対象者などについてガイドラインを示すことにしています。