急事態宣言1か月余
週初めの新宿駅混み合う

緊急事態宣言が出てから1か月余りがすぎました。政府は新型コロナウイルスの感染収束に向け、引き続き、不要不急の外出の自粛を呼びかけていますが、東京では週初めの11日午前、会社に出勤する人たちの姿が目立ちました。

このうち、多くの企業のビルが建ち並ぶ新宿駅西口付近では11日午前8時すぎ、会社へと足早に向かうスーツ姿の人などで混み合いました。

通勤途中の64歳の男性は「ふだんは在宅勤務をしていますが、きょうは会議があるため出てきました。半月ほど前に出勤したときに比べて、人通りが増えている気がします」と話していました。

また近くの会社に勤めているという52歳の男性は「緊急事態宣言が出たあとも変わらず出社しています。仕事柄、顧客の接客もあるので休みづらいです」と話していました。

このほか、客待ちをしていたタクシー運転手の男性は「店が閉まっているため、土日も買い物客はほとんどいませんが、きょうは人通りが増えています。連休が終わり、一度は会社に出勤しなければいけない人が多いのではないか」と話していました。

東京都では10日、新たな感染確認が22人と、5日連続で40人を下回りましたが、依然として一定の規模で感染が続いていて、政府は緊急事態宣言の期限となる今月末までの収束に向け、引き続き、不要不急の外出の自粛のほか、テレワークや時差出勤などに取り組むよう、協力を呼びかけています。