型コロナで延期「よ市」
規模縮小し開催 盛岡

新型コロナウイルスの影響で開催を見送っていた盛岡市恒例の露店の市場が、例年より1か月遅れで始まりました。出店数を10分の1に絞るなど対策を取ったものの、初日は混雑する場面も見られました。

全国で唯一新型コロナウイルスの感染者が確認されていない岩手県の盛岡市中心部では、4月から11月までの毎週土曜日におよそ100の露店などが並ぶ市場が開かれ、「よい品が並ぶ」などの意味から「よ市」と呼ばれています。

ことしは新型コロナウイルスの影響で延期が続いていましたが、開催を望む声が多いことなどから9日、1か月遅れで始まりました。

主催者側は感染防止策として初日は焼き鳥などの調理品の販売を自粛し、出店数も例年のおよそ10分の1となる13店舗に限定しました。

しかしそれでも開始直後は野菜や果物、山菜を買い求める行列ができるなど混雑する場面も見られ、その後1時間ほどたつと人の数も減っていました。

盛岡市の54歳の女性は「例年よりも人が少なく寂しいです。マスクを付けて買い物します」と話していました。

実行委員会の菅原奎一郎委員長は「思ったより多くの人が来て驚きました。今後は1か所に人が集まりすぎないよう工夫していきたい」と話していました。

「よ市」は11月までの毎週土曜日、午後3時すぎから午後6時半ごろまで開かれる予定です。